飯山市人権同和・企業人権教育講座を終えて

6月29日(金)飯山市公民館にて、飯山市人権同和・企業人権教育講座が行われ、講師としてお伺いさせていただきました。
飯山市は菜の花と自然の美しさで有名ですが、平成9年に差別のない明るい飯山市を築く条例を定め、人権政策にとても熱心に取り組まれている市でもあります。本年度行われる部落差別、男女共同参画、インターネットにおける人権侵害など、計6回の講座の第2回目を田中代表が講師としてお話しさせていただきました。
当日は30度を超える真夏日の中、会場には市民、教職員、介護関係者、市役所職員など200名ほどの方々が参加されました。

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田中代表が「認知症と聞くとどちらかというとネガティブな捉え方をされますが、実はそうではないんです」、と昨年度日本テレビで取り上げられた「宅老所の人々~認知症と共に生きる~」のDVDを見ながら、認知症ケアについて約1時間講演し、参加された皆さんは熱心に聞いていました。
最後に人権政策課の上原さんがあいさつの中で、今回の講座で「認知症のイメージがだいぶ変わりました」と感想を述べられました。飯山市の皆さまありがとうございました。

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宅老所ステップアップ研修 基礎研修【認知症支援機能編】

9月14日、15日長野会場、塩尻会場での講師をさせていただきました。

現在「宅幼老所」と呼ばれている施設には、様々な運営形態の事業所が混在し、地域によっても介護基盤の整備状況や在宅サービスのニーズが異なります。それらの背景から「さらなる安心安全なサービス」を提供できる事業所の必要性が増々増加してきています。地域の生活支援の担い手となり「福祉よろず拠点」として機能強化を目指す小規模事業所を対象とした研修が、宅老所ステップアップ研修です。

今回田中代表は、よろず支援機能・基礎研修「認知症機能編」の
講師を担当しました。

長野会場研修
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塩尻会場
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認知症を抱えながらも地域でより良く生活できる支援の基礎を
学びました。

千曲市屋代第六区人権教育研修会を終えて

10月14日(土)千曲市第六区人権教育研修会へ講師として伺わせていただきました。区長さんのお話では、屋代第六区では70歳以上の方が101名となり、少子高齢者社会、核家族化を実感されているとのことです。
千曲市屋代第六区公民館での講演には男女合わせて40名ほどが参加され、隣近所顔見知りの方々、親子での参加もあり、世代を超えて和やかな雰囲気の中での講演でした。

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畳の部屋での講演でしたが、区の担当者の配慮で椅子も用意されてあり、高齢者に優しい地区だと感じられました。

田中代表は、認知症になっても怖いことだとは思わないで、そうなってもいいように、高齢者だけでなく、むしろ若い人たちにもっと認知症のことを知ってもらいたいと語りました。

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4最後に支援者である千曲市屋代小学校の校長先生が、「田中先生よりいただいた名刺に『やさしさとお互いさまを大切にしたおつき合いを願って』ととても素敵な言葉が書かれていました。子どもたちもお年寄りも両方が折り合い、助け合って、気持ちの持ち方次第で接し方も変わっていけるのかな」と述べられました。

後日、人権教育推進委員の方から研修会を終えてのアンケート結果をいただきました。
その中から一部紹介します。
・今回の研修会で認知症の意味合いが今までとずいぶん自分の中で変わりました。いろいろと考えさせられる良い勉強になりました。
・娘、息子にも聞いて欲しい話でした
・他人と身内は違います。他人には優しい声をかけられますが、自分の親の場合は‥‥ 認めて優しくしてあげようと思いました。

などのご意見が寄せられました。グループもみじはこのような声をしっかりと受け止めながら、今後の認知症ケアを実践していきたいと思います。
貴重なご意見ありがとうございました。そして屋代第六区の皆さま、ほんとうにありがとうございました。

H29年千曲市杭瀬下区人権教育研修会を終えて

9月13日(水)千曲市あんずホール(更埴文化会館)にて
例年行われている千曲市人権教育研修会へ当法人の田中代表が講師として伺わせていただきました。今回は千曲市杭瀬下区の方々を対象に「こわがらないで認知症」と題してお話をさせていただきました。
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冒頭杭瀬下区の区長さんより「この研修会は、人権が尊重される社会をつくるために、一人一人が人権について正しい知識や認識を持つことができるようになるために行われています」との挨拶がありました。

「認知症はこわい」と思っている方は?との田中代表の問いかけに始まった講演では、参加者の皆さんは、少し考えながら手を挙げる方々がちらほら。

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グループもみじの宅老所の様子を紹介したDVDを交えての約1時間の講演には、122名の地域の方々が参加していただき、皆さんうなずくなどして熱心に聞きいっていました。

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「認知症になると、家族・本人の気持ちが混乱し、はっきりとした根拠はないが何となくこわいと感じてくるのです」と話出し、
社会や普通の暮らしの中での認知症の方々との関わりの中で、認知症をよく知り、なぜそうなるのかを周りが冷静に考えることができれば認知症はこわくはありません。認知症は誰がなっても周りがみんなで支える。最期は誰もが「よかったね」と言い合える社会をこの杭瀬下地域の皆さんが中心になって作ってもらいたい
と締めくくりました。

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最後に、支援者である埴生中学校教諭の中村先生が、92歳で亡くなられたお父様の体験から今のご自身の気持ちを素直に語って下さり、とても心にしみるあったかさを感じました。

 

杭瀬下区の皆様ありがとうございました。

3月11日(土)介護福祉士会認知症研修会より

介護福祉士会上伊那ブロックの認知症研修会に講師として伺いました。
伊那市はたびたび訪れているところではありますが、最近では2015年以来2年ぶりの講演でした。
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講演に先立ってブロック長の井口さんより、「私たち介護士は、日々認知症のケアに取り組んでいますが、なかなかうまくいかないこともたくさんあります。少しでも認知症の利用者に寄り添ったケアをするには、どう接していけば良いのかを教えていただきたい」との要望があり、講演後の質問時間を長くとらせていただきました。

講義は、実際のエピソードを中心に対話形式でなされ、田中代表の問いかけに皆さんうなずいたり、考え込んだり、熱心にメモを取ったりされていました。
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「認知症のケアは折り合いのケア、単なる知識と技術でケアするのではなく、相手を理解し、折り合いをつける人間関係を築くことが大切」という最後のコメントに、皆さん納得されたご様子でした。
講演後は、テーブルを囲んでお互いに顔の見える形での質疑応答がなされました。参加者20名中半数の方のご質問やご意見に対し、田中代表がそれぞれ一人一人丁寧に答えられました。
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ホームヘルパーをされている一人の方のお話で、
「遅れて来てしまい、少ししか話を聞けなかったが、遅れても来てよかったと思います。現在訪問ヘルパーをしていて、30分という限られた訪問時間の中、認知症の方のオムツ交換の介助にいくのだが、オムツが濡れていなくても交換し、相手の気持ちとしてはまだ寝ていたいのにごめんなさいという気持ちでオムツ交換をしている。その方の気持ちとこちらのやることのギャップに難しさを感じています。講演を聞いて、もっと相手に寄り添っていかなければと感じました。」
との感想に田中代表は
「30分という短い時間の中だからこそ、一人一人の利用者様の違いを知って、その方に合わせた時間の使い方を自分の中に作っておく、ワンパターン・業務的なケアではなくその人なりの対応をされてはどうか。取りかかりをオムツ交換からではなく、それぞれその人に応じた入り方に変えてみるのも一つの方法。お一人お一人の様子を知ってその人なりの対応をしていけば、相手にとっては、「来てくれてありがとう」と待ってもらえ、楽しみにしてもらえるような関係になる。その人のことを考えることも介護、工夫してみてはどうかとアドバイスをされました。

限られた時間の中で、全員の方の意見や質問をお聞きすることはできませんでしたが、是非また伺わせていただきたいと思います。
参加者の皆さまありがとうございました。

『対人援助と傾聴』~佐久穂町認知症講演会より~

12月8日(木)佐久穂町での講演が行われました。
佐久穂町は、旧佐久町と旧八千穂村が合併して誕生した町で、長野県の東部に位置しています。東西に細長い形状となっていて、町の中央部には千曲川が南北に流れ、標高740mから1200mの緑豊かな美しい自然に恵まれたところです。                           
会場の佐久穂町生涯学習館『茂来館』は、とても広々として近代的な造りの建物で、夕方6:30からの講演でした。参加者は約50名で、全員が佐久穂町内外の社協、特養、老健、デイサービス等に勤務されている方々や看護師など、福祉のお仕事に関っている方々とのことでした。

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『対人援助と傾聴』と題して、
″認知症のお年寄り達が、戸惑いと不安の中、規制することなく、ひとつひとつを受け止め、どう共感していけば良いのか″を自身の様々なエピソードをまじえながら話され、仕事帰りにもかかわらず皆さん熱心に耳を傾けていただきました。明日からの仕事に活かしてもらえればと思います。佐久穂町の皆さんありがとうございました。

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ほめ上手 聞き上手 寄り添い上手の介護 ~南牧村地域包括支援センター認知症地域講演会より~

10月21日(金)お互い様のある暮らしの南牧~ほめ上手 聞き上手 寄り添い上手の介護~
講演会場は、途中紅葉真っ盛りの景色を横目に見ながら、「ここは標高1020メートル」の標識を過ぎて間もなくのところにある、南牧中央公民館でした。
南牧村は、長野県の東南端に位置し、標高1,000~1,500m、真夏でも30度を超えることはほとんどなく、八ヶ岳を目の前にした大自然に抱かれた観光の村、高原野菜と酪農を主とする農業の村とのことです。

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冒頭の司会者のあいさつで、
「ここ一年間で認知症の方をみたことがない人?」(ほぼゼロ)
「ここ一年間で赤ちゃんをみていない人?」(数名の方の手が上がった)
との質問の後、南牧村も高齢化が進み、認知症の方とどうかかわっていったらいいのかをしっかりと学んでいきたいと述べられました.

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会場には車椅子の認知症のお年寄りも来ていて、対話を交えた和やかな講演会となりました.
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講演後には村役場の人、ケアマネージャーや介護スタッフを囲んでの質疑応答があり、南牧村ならではの悩みを屈託なく質問されていました。皆さんありがとうございました。

~「お互い様のある暮らし・安茂里」~長野市安茂里地区研修会より

9月23日に長野市安茂里総合センターにて、安茂里地区住民自治協議会、健康福祉部会、民生委員を中心に、安茂里地区住民の方々も含め約80名の方々を前に、「お互い様のある暮らし・安茂里」をテーマに田中代表が講演しました。

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冒頭「小規模多機能ケアは安茂里からはじまり、安茂里から全国へ発信していった経緯がある」ではじまり、80~85歳で認知症になる確率は4人に1人、まわりの誰がそうなっても、まずは自分たちでできることは自分たちでやろう、これが地域、これがお互い様なんです、という話に、顏なじみの方々もいる中、メモを取ったりうなずいたりと、皆熱心に聞いていました。

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最期に健康福祉部会会長さんが
「お年寄りは宝、老いることは宿命、今まで認知症の人を外見だけで判断して理解していなかった、今日の講演を現実の生活に活かし、あんしん、安全な安茂里で、失いかけていた地域力を復活していきたい」と感想を述べられました。
安茂里地区の皆様、ありがとうございました。

【講師出張】名古屋市計画作成担当者研修

名古屋市社会福祉協議会よりご依頼を受け、計画作成担当者研修に講師として代表の田中がお話させていただきました。半年前にも一度お伺いし、今回が2回目の開催となります。
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今回の出席者の方々は、半数が小規模多機能での勤務経験が無い方、介護支援専門員としての業務経験もまだ年数が浅い方が多くいらっしゃったので、グループもみじでの小規模多機能型居宅介護での実例や、ケアの捉え方、考え方についてじっくりとお話させて頂きました。

参加者の方からは、
・今の自分の業務に即した話が沢山聞けて大変良かった。初心に帰る、根本の話が身にしみました。
・人として、高齢者の方と向き合うことの本髄と思えることが、少しわかったような思いです。
・説得力のある講義で、思いやりに溢れる講師のお話を聞けて嬉しかった。
など、ご感想をいただきました。

グループもみじでの介護も、日々これが正解ということはなく、様々な課題について職員も改善しながら向き合っています。

暮しを支える介護という仕事は、生きるということに知恵と工夫と愛情を持って、向き合い続ける、そんな人々の思いが常に生まれ続ける、とても躍動的な場所のようにも思えます。

ご参加頂いた皆さまありがとうございました。

H27年千曲市生萱地区「人権教育研修会」

9月19日土曜日におじゃましました。生萱地区は、あの「川中島の合戦」で有名な上杉謙信が陣を張った妻女山に近い地域一帯です。ここに住む住民の皆さん約50名が参加され「お年寄りと若者が仲よく暮らすには」を演題に研修会が始まりました。
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地区の久保区長さんによる冒頭の挨拶では「少子高齢化が進んで、空き家も多くなり地域が荒廃してきている。最近の住宅も密閉性の住宅になってきて隣近所との関係が希薄になってきている。今日この研修会で家族の事や、人と人との関係をより良く出来ればと思います。」と話され、これからの地域の暮らしをどう繋げていけるかが地域の課題であることを提議されました。

◆講演の内容より◆
介護保険制度が今年の4月改正になり、社会で増え続ける認知症の人々を介護サービスのみで支えることの限界が明らかになったことと、これからは認知症の人も地域の一人として地域ぐるみで支えるという新たな方向性が示されました。15年という長い時間をかけてやっとここまできたという思いです。
人は本来どこで生きて、どこへたどり着くのか。私たちの前の世代の人々は暮らし続けることがあたり前のように住みなれた地域で生きつづけ、支え支えられながら人生を終えていました。それが介護保険制度ができたことによって介護サービスに頼り切ってしまった感が否めません。その結果人はみな年老いて死んでいくという私たちの普通の暮らしの中にあったものが、介護施設・医療施設でないと看れないという考えへと価値観が変容しようとしているのは怖いことです。
死ぬ時は選べなくても、死に形や死に場所は選べます。それをお年寄りたちは身近に見てきたのです。私たちは宅老所ケア、小規模多機能ケアでその人がその人らしくその人なりの人生を終えることを(自分の親を最後まで見届ける)可能にしてきました。

今「老衰死」が注目されています。しかし、ひと世代か前まではそれは特別なことでも珍しい事でもなかったのです。自分の親にどのような最期を迎えさせたいか。多くの人は答えます。「親らしく、その人らしく」と。しかし今では長生きしたことを悔やむお年寄りも少なくありません。人生の本当の幸福は、「俺の人生良かった。俺なりに頑張ったよ。幸せだった」と悔やまないことです。そのために子や、親しき人々は、その人に「ありがとう。ご苦労様でした。」と感謝の言葉を伝えることが大切です。それが生と死の別れだと考えます。

認知症は人間80歳も越えれば誰がなっても不思議ではないのです。だから認知症にならないことを考えることも必要ですが、なってもいいと言える安心できる社会や暮らし、家族、地域関係について考えることも大切ではないでしょうか。

生萱地区の皆さんは、まずこの大切なことを理解しお互いを支え合って誰もがその人らしく暮せてその人らしく安心して最期を迎えられるような温かい地域にしましょう。
◆END◆

講演後、参加者の皆様から熱心な質問をお寄せいただきました。私たちグループもみじが15年前には不可能と思われていたことをひとつひとつ実現してきたように、生萱地区の皆さんも小さな一歩を踏み出せばきっとそれが大きな動きとなり、どこよりも温かい地域、安心の地域となることでしょう。
生萱地区の皆さまありがとうございました。
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