認知症の人を理解する~その人の人権を守るために~

10月28日(日)に千曲市稲荷山の荒町区へ千曲市人権教育研修会の講師としてお伺いしました。会場の荒町区公民館は、高速道の更埴インターチェンジをおりて千曲市屋代方面に向かい、千曲川にかかる大きな粟佐橋を渡るとまもなくのところにあります。千曲市は人権教育にとても熱心で、毎年講師としてお伺いしている地域です。荒町区の住民であり、今回の人権研修会を担当された人権教育推進員の久保さんにお話をお伺いすると、千曲市稲荷山は荒町区を含め6つの区があり、それぞれの区で年に1~2回は人権研修会が行われているとのことです。荒町区は千曲市でも小規模な区だと語っておられましたが、それでも200世帯ほどあるとのことです。この日は約30名ほどの方々が早くから足を運んでくださいました。

1そのほとんどの方が顔見知らしく、開始前にはお隣同士で話がはずみとてもアットホームな地域だと感じました。冒頭田中代表が、「今日は人権研修ですので、認知症になった人にどの様につき合えばいいのかを知る機会にしてほしい」と述べると、みな先ほどまでの和気あいあいとした雰囲気とは違って真剣な表情で話を聞いていました。

 

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最期の質疑応答では、地元の方が「地域の皆さんには、認知症の予防のためにもぜひともボランティア活動をしてほしいと」意見を述べる場面もあり、それに対し田中代表も「誰かのために何かをすることは、相手を理解すことが求められるのでとてもエネルギーが必要です。その意味では脳がとても活性化され認知症予防にもつながるのではないか」と答えていました。

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荒町区の皆さまありがとうございました。

 

 

 

 

「お年寄りはつよい人」~守り守られる関係づくりのために~

10月17日(水)山ノ内町、夜間瀬にある“よませふれあいセンター”にて第29回解放講座の講師としてお伺いさせていただきました。
山ノ内町は、周りを山地に囲まれた盆地になっており、四季折々の素晴しい自然に恵まれた志賀高原や北志賀高原と、温泉地として知られる湯田中渋温泉郷があり、集落は河岸段丘や扇状地状の緩やかな傾斜地に発達しています。
1主催者の方の話によると、この地区は寒暖差があるので、くだものとりわけ
“りんご”は美味しくいいものができるとのことでした。

この時期、昼間は皆忙しく農作業等の仕事をされているため、今回は仕事を終えてからの夜の講座でしたが、夜の講座にもかかわらず約60名の方々が講演を聞きに足を運んでくださいました。

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「お年寄りはつよい人」~守り守られる関係づくりのために~と題して田中代表が話し出すと、最初はみな緊張ぎみでしたが、認知症についての様々なエピソードを話し出すと、うなずき、熱心にメモをとったりし、3人の認知症のお年寄りのエピソードを話した際には、みな笑い出して和やかな雰囲気の講演となりました。

P1030973最後に、これからは介護サービスだけに頼るのではなく、地域の中で皆で知恵を出しあえばできる事はたくさんあるので、お互い支え合いができるような山ノ内町をつくってくださいと締めくくりました。

山ノ内町の皆さまありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飯山市 「脳いきいき講演会」を終えて

9月13日(木)飯山市にて「ほめ上手、聞き上手、寄り添い上手の認知症介護」と題して講演させていただきました。飯山市は6月に1度講演に訪れていて、本年度は2度目の講演になります。
今回は新しくできた「飯山市文化交流館なちゅら」で講演をさせていただきました。講演会場の小ホールは、天井部がヒノキで組まれた小屋組みが施されていて、飯山市の自然をそのまま表現しているようなとても重厚で暖かみのある会場でした。
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当日は、地域の住民の方々、民生委員、ケアマネージャー等約100名の方が参加されました。冒頭「宅老所とはどんなところなのか、みなさんは知っていますか?」との田中代表の問いかけに始まりました。その後、グループもみじの宅老所での認知症ケアの様子をDVDの映像を交えながら紹介させていただいてから、対話形式で終始和やかに話が進められ、参加者の皆さんも熱心に聞き入っておられました。

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最後に飯山市地域包括支援センター長の鈴木さんが感想を述べられ、
今日の講演でよかったことを    5
「1つは紹介されたスライドの写真すべ て表情が笑顔でとてもよかった。寄り添いの3原則を大切にされているのだと感じました。」  「もう一つは、お話しの内容のいくつかに共感する場面があり、自分たちがしてきたことは間違っていなかったのだという自信にもなりました。」と話されました。

参加者された皆さんは、脳がよりいっそういきいきとなったのではないでしょうか?
飯山市の皆さまありがとうございました。

民生委員制度100周年記念講演 in 安茂里~「やさしさとお互いさまを大切に」~

9月4日(火)長野市第5ブロック(安茂里地区、小田切地区、七二会地区、信州新町地区、中条地区)民生委員合同研修会が長野市安茂里総合市民センターで開催され、記念講演の講師として、田中代表がお話をさせていただきました。

当日は約100名の参加者の中、来賓として、長野市民生委員協議会会長と安茂里地区住民自治協議会会長のお二人は、昨年で民生委員制度が発足して100周年、地域の身近な相談役、地域と行政を結ぶ重要なパイプ役として地域福祉の中心的な役割を担っていただいている民生委員の皆様方に敬意を表し、感謝申し上げます、とあいさつをされました。
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講演は、DVD「宅老所の人びと」を見ていただいた後、「高齢者とは?」「お年寄りとは?」との田中代表の問いかけから始まりました。「高齢者」と「年寄り」とは違う、年寄りとは老いるという自覚が自分の中にある、老いるという自覚とは「自分が死ぬ」ということを徐々に受け入れることなのだとの言葉に、参加者の皆さんも、うなずきながら聴きいっておられました。

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今回は民生委員制度100周年記念講演として、参加者は皆さんが地域で活躍中の民生委員の方々。その方々を対象にお話をさせていただきました。近い将来4人に1人が認知症になるといわれ、さらに児童虐待や障害者福祉などさまざまな問題に直面している昨今ですが、安心して暮らせる地域づくりをめざしている、民生委員の皆さんの日頃の活動の一助になれたでしょうか?
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この講演に際し、安茂里地区民生児童委員会長の米山さんには多大なるご足労をいただきました。改めてお礼と感謝申し上げます。長野市第5ブロックのみなさま、ご清聴ありがとうございました。

飯山市人権同和・企業人権教育講座を終えて

6月29日(金)飯山市公民館にて、飯山市人権同和・企業人権教育講座が行われ、講師としてお伺いさせていただきました。
飯山市は菜の花と自然の美しさで有名ですが、平成9年に差別のない明るい飯山市を築く条例を定め、人権政策にとても熱心に取り組まれている市でもあります。本年度行われる部落差別、男女共同参画、インターネットにおける人権侵害など、計6回の講座の第2回目を田中代表が講師としてお話しさせていただきました。
当日は30度を超える真夏日の中、会場には市民、教職員、介護関係者、市役所職員など200名ほどの方々が参加されました。

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田中代表が「認知症と聞くとどちらかというとネガティブな捉え方をされますが、実はそうではないんです」、と昨年度日本テレビで取り上げられた「宅老所の人々~認知症と共に生きる~」のDVDを見ながら、認知症ケアについて約1時間講演し、参加された皆さんは熱心に聞いていました。
最後に人権政策課の上原さんがあいさつの中で、今回の講座で「認知症のイメージがだいぶ変わりました」と感想を述べられました。飯山市の皆さまありがとうございました。

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宅老所ステップアップ研修 基礎研修【認知症支援機能編】

9月14日、15日長野会場、塩尻会場での講師をさせていただきました。

現在「宅幼老所」と呼ばれている施設には、様々な運営形態の事業所が混在し、地域によっても介護基盤の整備状況や在宅サービスのニーズが異なります。それらの背景から「さらなる安心安全なサービス」を提供できる事業所の必要性が増々増加してきています。地域の生活支援の担い手となり「福祉よろず拠点」として機能強化を目指す小規模事業所を対象とした研修が、宅老所ステップアップ研修です。

今回田中代表は、よろず支援機能・基礎研修「認知症機能編」の
講師を担当しました。

長野会場研修
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塩尻会場
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認知症を抱えながらも地域でより良く生活できる支援の基礎を
学びました。

千曲市屋代第六区人権教育研修会を終えて

10月14日(土)千曲市第六区人権教育研修会へ講師として伺わせていただきました。区長さんのお話では、屋代第六区では70歳以上の方が101名となり、少子高齢者社会、核家族化を実感されているとのことです。
千曲市屋代第六区公民館での講演には男女合わせて40名ほどが参加され、隣近所顔見知りの方々、親子での参加もあり、世代を超えて和やかな雰囲気の中での講演でした。

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畳の部屋での講演でしたが、区の担当者の配慮で椅子も用意されてあり、高齢者に優しい地区だと感じられました。

田中代表は、認知症になっても怖いことだとは思わないで、そうなってもいいように、高齢者だけでなく、むしろ若い人たちにもっと認知症のことを知ってもらいたいと語りました。

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4最後に支援者である千曲市屋代小学校の校長先生が、「田中先生よりいただいた名刺に『やさしさとお互いさまを大切にしたおつき合いを願って』ととても素敵な言葉が書かれていました。子どもたちもお年寄りも両方が折り合い、助け合って、気持ちの持ち方次第で接し方も変わっていけるのかな」と述べられました。

後日、人権教育推進委員の方から研修会を終えてのアンケート結果をいただきました。
その中から一部紹介します。
・今回の研修会で認知症の意味合いが今までとずいぶん自分の中で変わりました。いろいろと考えさせられる良い勉強になりました。
・娘、息子にも聞いて欲しい話でした
・他人と身内は違います。他人には優しい声をかけられますが、自分の親の場合は‥‥ 認めて優しくしてあげようと思いました。

などのご意見が寄せられました。グループもみじはこのような声をしっかりと受け止めながら、今後の認知症ケアを実践していきたいと思います。
貴重なご意見ありがとうございました。そして屋代第六区の皆さま、ほんとうにありがとうございました。

H29年千曲市杭瀬下区人権教育研修会を終えて

9月13日(水)千曲市あんずホール(更埴文化会館)にて
例年行われている千曲市人権教育研修会へ当法人の田中代表が講師として伺わせていただきました。今回は千曲市杭瀬下区の方々を対象に「こわがらないで認知症」と題してお話をさせていただきました。
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冒頭杭瀬下区の区長さんより「この研修会は、人権が尊重される社会をつくるために、一人一人が人権について正しい知識や認識を持つことができるようになるために行われています」との挨拶がありました。

「認知症はこわい」と思っている方は?との田中代表の問いかけに始まった講演では、参加者の皆さんは、少し考えながら手を挙げる方々がちらほら。

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グループもみじの宅老所の様子を紹介したDVDを交えての約1時間の講演には、122名の地域の方々が参加していただき、皆さんうなずくなどして熱心に聞きいっていました。

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「認知症になると、家族・本人の気持ちが混乱し、はっきりとした根拠はないが何となくこわいと感じてくるのです」と話出し、
社会や普通の暮らしの中での認知症の方々との関わりの中で、認知症をよく知り、なぜそうなるのかを周りが冷静に考えることができれば認知症はこわくはありません。認知症は誰がなっても周りがみんなで支える。最期は誰もが「よかったね」と言い合える社会をこの杭瀬下地域の皆さんが中心になって作ってもらいたい
と締めくくりました。

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最後に、支援者である埴生中学校教諭の中村先生が、92歳で亡くなられたお父様の体験から今のご自身の気持ちを素直に語って下さり、とても心にしみるあったかさを感じました。

 

杭瀬下区の皆様ありがとうございました。

3月11日(土)介護福祉士会認知症研修会より

介護福祉士会上伊那ブロックの認知症研修会に講師として伺いました。
伊那市はたびたび訪れているところではありますが、最近では2015年以来2年ぶりの講演でした。
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講演に先立ってブロック長の井口さんより、「私たち介護士は、日々認知症のケアに取り組んでいますが、なかなかうまくいかないこともたくさんあります。少しでも認知症の利用者に寄り添ったケアをするには、どう接していけば良いのかを教えていただきたい」との要望があり、講演後の質問時間を長くとらせていただきました。

講義は、実際のエピソードを中心に対話形式でなされ、田中代表の問いかけに皆さんうなずいたり、考え込んだり、熱心にメモを取ったりされていました。
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「認知症のケアは折り合いのケア、単なる知識と技術でケアするのではなく、相手を理解し、折り合いをつける人間関係を築くことが大切」という最後のコメントに、皆さん納得されたご様子でした。
講演後は、テーブルを囲んでお互いに顔の見える形での質疑応答がなされました。参加者20名中半数の方のご質問やご意見に対し、田中代表がそれぞれ一人一人丁寧に答えられました。
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ホームヘルパーをされている一人の方のお話で、
「遅れて来てしまい、少ししか話を聞けなかったが、遅れても来てよかったと思います。現在訪問ヘルパーをしていて、30分という限られた訪問時間の中、認知症の方のオムツ交換の介助にいくのだが、オムツが濡れていなくても交換し、相手の気持ちとしてはまだ寝ていたいのにごめんなさいという気持ちでオムツ交換をしている。その方の気持ちとこちらのやることのギャップに難しさを感じています。講演を聞いて、もっと相手に寄り添っていかなければと感じました。」
との感想に田中代表は
「30分という短い時間の中だからこそ、一人一人の利用者様の違いを知って、その方に合わせた時間の使い方を自分の中に作っておく、ワンパターン・業務的なケアではなくその人なりの対応をされてはどうか。取りかかりをオムツ交換からではなく、それぞれその人に応じた入り方に変えてみるのも一つの方法。お一人お一人の様子を知ってその人なりの対応をしていけば、相手にとっては、「来てくれてありがとう」と待ってもらえ、楽しみにしてもらえるような関係になる。その人のことを考えることも介護、工夫してみてはどうかとアドバイスをされました。

限られた時間の中で、全員の方の意見や質問をお聞きすることはできませんでしたが、是非また伺わせていただきたいと思います。
参加者の皆さまありがとうございました。

『対人援助と傾聴』~佐久穂町認知症講演会より~

12月8日(木)佐久穂町での講演が行われました。
佐久穂町は、旧佐久町と旧八千穂村が合併して誕生した町で、長野県の東部に位置しています。東西に細長い形状となっていて、町の中央部には千曲川が南北に流れ、標高740mから1200mの緑豊かな美しい自然に恵まれたところです。                           
会場の佐久穂町生涯学習館『茂来館』は、とても広々として近代的な造りの建物で、夕方6:30からの講演でした。参加者は約50名で、全員が佐久穂町内外の社協、特養、老健、デイサービス等に勤務されている方々や看護師など、福祉のお仕事に関っている方々とのことでした。

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『対人援助と傾聴』と題して、
″認知症のお年寄り達が、戸惑いと不安の中、規制することなく、ひとつひとつを受け止め、どう共感していけば良いのか″を自身の様々なエピソードをまじえながら話され、仕事帰りにもかかわらず皆さん熱心に耳を傾けていただきました。明日からの仕事に活かしてもらえればと思います。佐久穂町の皆さんありがとうございました。

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