この季節に採れたフキを皆さん慣れた手つきですじを取ってくださいました。認知症になって物忘れをしてしまうことがあっても、昔、子供の頃や若い頃に当たり前のように行ってきた事柄は身体が覚えているので、普段「私にはできないよ」と話される方や物静かな方でも、自ら進んでフキを手に取りやって下さいました。
昔、子供の頃に遊んだあやとり「懐かしいね」「こうやってやれば良かったっけ?」など会話も弾みます。
最近さくらに通い始めたやす子さん。お好きなもの、興味をもたれるものはなんだろうと、さくらのスタッフも一緒に毎日過ごしながら、さくらにあるぬいぐるみやお人形など、ちょっとしたきっかけを作っています。とてもお優しいやす子さん。お隣のあやさんと、キューピーの人形を見ながら、和やかにお話も弾みます。
Monthly Archives: 2014年6月
宅老所さくらの日常より
宅老所みんなのあもり~田植えへGO~
6月2日、昨年に引き続きお年寄りとスタッフで田植えに出かけました。
前日からスタッフのお父さんが、準備をして下さり、昔懐かしい手植えを体験しました。
宅老所を利用して下さっているお年寄りの娘さんも、今回ご一緒に同行して頂き、お昼には持ち寄ったお弁当で楽しいひと時を過ごしました。ちなみにメニューは、シンプルに素材を味わうきゅうり味噌や、ホウレンソウのお浸し、鶏肉の炒め物など、おにぎりとの相性もバッチリ!4月に介護士として入ったばかりの若い男性スタッフも、お年寄りとののどかな昼のひと時じっくり味わっていました。
宅老所みんなのあもり-消防訓練
梅雨の晴れ間の、すがすがしいお天気の中、消防訓練が行われました。
宅老所近くの安茂里分署から、消防車一台と消防士さん4名にお越し頂き、夜間火事が発生したとの想定で、通報・初期消火・避難誘導など一連の流れをシュミレーションしました。
消火器の使い方では、ピンをまっすぐ抜き、ホースの先端をしっかり握り、的にめがけて3メートルから7メートルの距離で風上から風下に向かって、レバーを握り込み、15秒の間で消火を行います。
介護職員や事務員なども実際に体験させて頂きました。
今回の訓練の最後に、消防士の方からのお話を受け、介護施設では利用者様の命を守ること、訓練時だけではなく、日頃からいざという時の事を想定し、職員一人一人が出来る事、すべきことを、意識するなど、改めて訓練の重みを肌に感じる一日となりました。
訓練に参加したお年寄りが、ぽつりとつぶやかれた、「命はなにより自分でしっかり守らにゃ」が心に響いています。