三日目の様子
仙台市内にある「特定非営利活動法人 全国コミュニティライフサポートセンター」(以下CLC)の事務局へ向かいました。
CLCは、高齢者及び障害者、子どもなどが自立した生活を営むために必要な支援を実施する団体や、それらの団体のネットワーク組織を支援することにより、「だれもが地域で普通に」暮らし続けることのできる地域社会の実現を目指して、活動されており、グループもみじも以前からさまざまな面でお世話になっています。
震災の後、「東北関東大震災・共同支援ネットワーク」をCLC内で設置し、ボランティアの派遣や、支援物資の提供、生活復興に向けてともに支え合う活動や、過去の災害復興のノウハウを紹介することで各地での活動を促し、仮説住宅や自宅で生活する被災者が孤立することを防ぐとともに、住民主体の復興とまちづくりを支えることを目的とした活動など、精力的に展開されています。
詳しくは「特定非営利活動法人 全国コミュニティライフサポートセンター」HPをご覧ください。
当法人も、CLCの活動に賛同し、微力ながら関わらせて頂いております。そこで今回の宮城県訪問にあたり、長野の皆様からお預かりした支援金をお渡しさせて頂きました。
CLC事務局スタッフの方から、仙台地区での津波、地震の被害とその後についてのお話、また宮城県内での求人雇用と人口数について深刻な状況(特に福祉、介護職員の不足と、募集をしても全くといってもいいほど人が集まらない件)についてのお話、宮城県とお隣福島県での復興状況やそのスピードの差についてなどなど、お忙しい中、貴重なお話をしていただきました。
~同行スタッフの感想~
TVや新聞などの主要メディアが伝えている情報がいかに「ごくわずか」の人や景色、内容を写しているものだということ、そして一度は現地の状況を生で見て、肌で感じる必要があるということ。そして被災地ではまだまだ復興が進んでいないということ(特に被災された方々の心)そして僕たちの心の片隅にでも「被災地のことを忘れない」という思いを残しておくことが重要なのだと実感しました。(中沢)
実際に現地へ行き、被災された方を支援している方々のお話を聞き、心に残った言葉が「被災後も私たちは海と共にいきていきます。」「被災者と思われている限り、いつまでも被災者でいなくてはいけない」と話されていました。私たちが思っている以上に被災された方々は震災当時のつらい思いを忘れることなく、でも自分たちで自分たちの生活を取り戻そうとされていました。支援者が中心になるのではなく、被災者が中心になって地域の資源を活用し、一人ひとりの暮らしを様々なアプローチから支えることにより地域全体が支えられていて、私たちの介護という職種の地域ケアにつながると感じました。約2年半経った今でも、津波や放射能の影響で住み慣れた地域を離れ、自分たちの暮らしを取り戻そうとされている方々がいることを忘れないようにしないといけません。(井上)
今回、私どもの訪問に際し、お忙しい中、お話をお聞かせ下さり、ありがとうございました。
また、支援金にご協力いただきました皆さまにも、お礼申し上げます。
今後の支援活動についても、今回の訪問で感じた事を生かし、次につなげていきたいと思っております。