Monthly Archives: 2012年3月

お彼岸  宅老所 夕やけ小やけ

今日も現役で働くおばあちゃんたちでいっぱいの夕やけ小やけ。お彼岸ということで、3月19日にみんなでおはぎ作りをしました。まず、スタッフが炊き立てのお米をピンポン玉の大きさに丸めていき、おばあちゃんたちがゴマときな粉をまぶしていきます。

ゴマ班は、仲良く話をしながら「次のお団子まだー?」とテキパキと作っていました。

 

きな粉班は、「砂糖ときな粉をしっかり混ぜればおいしいのができるよ。」と一つ一つ丁寧に作っていました。

 

おばあちゃんたちが早くおはぎを作っていくので、スタッフが間に合わず、「ちょっと待ってて!」とてんやわんや。

 

最後の仕上げは盛り付けです。ゴマ2個 きな粉1個をお皿へ並べれば出来上がり!
特製おはぎは、お昼に美味しくいただきました。一緒に作ってくれてありがとう。

宅老所 みんなのあもり ひなまつり

こんにちは。みんなのあもりです。
3月3日はひなまつりをお年寄りとスタッフ全員で楽しみました。

2月からひな壇作りに取り掛かりました。お雛様にお内裏様などを貼り絵や絵の具、折り紙で作り、ぼんぼりも新聞紙で作りました。
だんだん近づくひなまつりを感じながら、お年寄りとスタッフともに作業を楽しみました。

「私のうちにもね、立派なお雛様ががあったんだよ」とお話も聞かせてくださいました。

午後のおやつの時間には皆でさくらもちを作り楽しみました。
手作りのおやつは美味しいですね。
熱心にさくらもちを作るちゑ子さん
スタッフ分も手早く作ってくださいました。

ひな祭り 宅老所さくら

3月3日にさくらではひな祭りをしました。
「扇子ってのはねぇ~昔から縁起が良いって言われてたんだよ。」とまきさんの一言で皆で扇子を持ちながら、
「灯かりをつけましょ~盆ぼりに~♪」と歌が始まりました。
ひな人形を見ながら
「昔、孫おぶってひな壇を見せると孫が『おばあちゃんこれ何?』って聞いてきてね。『おひなさんには、女の子が健やかで優しい子に
成長しますようにと願いが込められているんだよ』って話したもんだよ。」
と懐かしそうにお孫さんとの節句話してくださり、お昼にはちらし寿司を食べながら
「花びらが散って明るくなったように見えるでしょ?だから、ちらし寿司っていうんだよ。」などと、皆さんひな祭りの由来や思い出を
たくさん話してくださいました。
季節ごとの行事1つ1つにお年寄り一人一人の思い出が沢山つまって嬉しそうに、懐かしそうに私達に話してくださいます。
まだまだ寒い日が続きますが、宅老所さくらは笑いの花が咲き春日和です。

ひな祭り 宅幼老所 夢いちもんめ

夢いちもんめでは3月3日にひな祭りをいたしました。スタッフお手製のひな人形を飾り、お昼はちらし寿司と鯛の焼き魚、午後のお茶には桜餅と甘酒でささやかながらもお祝いをし、おばあちゃんたちも「女の子のお祭りだねぇ」と楽しまれておりました。

お昼の時間には、フミばあちゃんは「おっごっつお(※御ご馳走の意味です)だねぇ。こんなにお祝いしてもらって悪いねぇ」といつものように控えめながらも嬉しそうです。
トシばあちゃんも「やぁーじゃねぇか!!こんねんたんと(※こんなに沢山の意味です)もらっていいだかい?」と興奮気味。楽しい昼食の時間となりました。

午後のお茶の時間には、ひな祭りの歌を皆で合唱し、甘酒と桜餅を食べながら談笑。フミばあちゃんは桜餅を「いただきま~す!」と大きな口で食べようとされておりました。ちょっと大変そうでしたのでスタッフがお手伝いをすると、まるまる一つ召し上がられ「ああ美味しかった。」とニッコリ。トシばあちゃんもしっかり一つ召し上がられ、「こんねに(※こんなにの意味です)うんめぇもの初めて食べたわ!」と大喜びでした。

本当にささやかなひな祭りでしたが、我々スタッフも皆さんと共に楽しいひと時を過ごす事ができました。

認知症の人とともに暮らすケア講座 松本教室

冬の名残のまだ去りやらぬ降雪の中、3月10日(土)、11日(日)に松本市勤労者福祉センターにて、23年度最後の認知症の人とともに暮らすケア講座 松本教室が開催されました。

受講生からの感想、気づいたことの一部を紹介します。

●「お年寄りとは自分は死ななくてはならない者で、それを受け入れ毎日を生きている人」と知り、今までそのように考えたことがなく、想像すらつきませんでした。そういう方々と一緒に毎日過ごしている凄さ、尊さに気づきました。だから私は何をすべきなのか、何に応えていくのかが、自ずとみえてこなければならないし、そのために努力せねばと思います。

●過去の世界観の中で今を生きているお年寄りの方は不安でいっぱいなのですね。少しでも気持ちを受け止めて理解し、安心して暮らしていただけるよう、お年寄りが私と出会えて良かったといってもらえる職員でありたい。

●今まで自分は介護の仕事をしていると自負していたが、相手が望まないことを一方的にする介助や世話に過ぎなかったと分かりました。また、うまくいかないのは相手のせいではなく、原因は自分であるということに気付きました。認知症の人は一番良かった時代に記憶が止まっているとのことでしたので、その時代のことを聞き入れ、お年寄りから教えて頂き、寄り添うことを学びました。

●職場でもターミナルケアをどのように取り入れていこうかと模索している段階です。職員の心のケアなどの問題で管理者も踏み込めずにいます。まずは利用者の思いを精一杯受け入れ、向き合い、慈愛をもって接することでターミナルケアの第一歩に繋がって行くのだと思います。認知症の方々との向き合い方に悩んでいた自分にとって、今回の受講は自分自身を見つめなおし、家族に対しての接し方にも気持ちを新たにできる良い機会となりました。

おかげさまで平成23年度の認知症の人とともに暮らすケア講座はすべて終了いたしました。受講生の皆様と関係する皆様に感謝いたします。
平成24年度は5月から県内外20ヶ所にて開催予定です。会場など詳しいことはホームページにて随時お知らせいたします。

認知症の人とともに暮らすケア講座 岡谷教室

少しずつではありますが、日差しが暖かく春を感じられる季節となりました。2月18日(土)、19日(日)に岡谷市ミーティングルーム(イルフプラザ2階)にて認知症の人とともに暮らすケア講座 岡谷教室が開催されました。今回は受講生が6名でしたので、講師は一人ひとりに熱くお年寄りの思いを語りかけました。

よく、お年寄りとの会話が続かないとの悩みを相談されますが、お年寄りとの会話の題材の一つに新聞の折り込みチラシを利用してみてはいかがでしょう。家庭の主婦であったお年寄りには魚や野菜の値段の高い、安いは共通の話題として話が弾むと思います。会話の中でお年寄りが買い物に行きたくなるように仕向けるのが本当の介護なのです。お世話をすることとは根本的に違います。しかし、多くの介護の現場で行われているのは、お年寄りの気持ちをないがしろにした職員の効率優先の仕事なのです。例えば、お年寄りが「お手洗いに行きたい」と要望しても、「今は忙しいから後で」と後回しにされているのが現状です。そのような中で、受講生のみなさんにはお年寄りに寄り添える人であってほしいと願い、この講座を12年前に開始しました。

人と出会ったら、良いところをみつけて褒めよう。そうすればお互いに気分がほぐれ、良好な関係を築けます。そのためのロールプレイ、「出会いを大切に」
自己紹介と相手の第一印象を用紙に記入して交換します。4人と交換し、印象を書いてもらうと自分の良さが再発見できます。他人から見た自分は「優しそう」「お母さんみたい」など様々です。

 人を褒めるためには相手の持っている良さを見つけることから始めます。それが見つかったら、相手に「いい言葉」と「気の利いた言葉」で届けよう。その言葉が心に届けば、「生きてて良かった」「生きてていいんだ」という安心感に繋がります。写真は褒められて自然な笑顔の受講生
お互いの座席の位置が近いので始めは緊張しますが、慣れてくるとこのような表情になります。 ロールプレイのあとはグループ内の緊張もほぐれ、和やかな雰囲気になりました。

 

介護とは相互のやりとりである。何気ないやりとりの中でお年寄りは相手がうわべだけ取り繕っている人か、本当に自分に寄り添ってくれる人なのかを見分けています。寄り添うとは、相手の心に届くことを意味します。そのためにはお年寄りが発していることを注意深く「聴く」必要があります。「聴く」ためには十四の感覚を意識してはじめて人の話を聞けるのです。

 

認知症になった人はそれまでの人生とはまったく違った人生を歩み始めます。認知症の人は、立ち止まることも、後ろをふり返ることもなく、ひたすら一方通行の道を歩き続けている。この旅は積み重ねてきた大切な人生を、ひとつ又ひとつと置き忘れていく旅です。この旅は必ず、人生の終着点に到達する。その終着点はどこなのか、いつなのかはだれも知らない。私たちは、その時刻表のない旅をとめることはできないし、変えることもできないのです。しかし、その時がくるまで一緒にいることはできるし、その人の最期を見届ける一人にもなれるのです。

認知症の人とともに暮らすケア講座も今年度は松本教室を残すのみとなりました。多くの方々からお申込みいただいておりますが、若干の余裕があります。お申込みはお早めに。