Monthly Archives: 2011年12月

宅老所 みんなのあもり 歳忘れ会 

こんにちは みんなのあもりです。

 

年越しが間近になり忙しくなる中、12月25日に歳忘れ会を行いました。

会場にはお年寄りに書いて頂いた習字を飾り付けました。

「私のもあるかね?」とご自分の作品を探している方もいらっしゃいました。

 

午前中は、お手玉・紙風船・けん玉・竹トンボ・シャボン玉などの遊びやしめ縄実演があり、ご近所の子供達やご家族の方と一緒に行いました。

お手玉を手に取り「昔は、3つ4つ平気でやってたね」とお話ししながら、2つのお手玉を回して下さいました。

けん玉は子供達がリズムよくやっている所に合わせて、お年寄りとスタッフで歌を唄いました。「上手だね~」と言いながら子供達を笑顔でご覧になっていました。

途中、どこからか飛んでくるシャボン玉を目で追いかけたり、手で取ってみたりなどして楽しみました。

 しめ縄では、教わりながらご近所の方やスタッフで何本も作って下さいました!

 昼食は…お鍋♪

ぐつぐつと煮えるお鍋の周りにどんどん並ぶ料理に待ちきれないく…煮豆をぱくり!

ご家族の方やご近所の方…大勢でお鍋を囲み美味しく召し上りました。

途中、スタッフからのお年寄りへのプレゼントと、事前に作って頂いたクリスマスカードや年賀状をお渡しました。

 

お昼寝後はケーキ作りを行いました♪

好きな物をどんどん飾り付けして、いただきます!

皆さん美味しそうに召し上がっていました。

 

ご家族、ご近所の皆さまのご協力によりお年寄りを含め皆が楽しめる歳忘れ会となりました。ご協力本当にありがとうございました。

 

皆さま良いお年をお迎え下さい。

 

寝たきり状態から生きる力を取りもどす

居介護支援宅事業所 青もみじからの事例報告
熱い思いが生きる力を再び取りもどす

松本市に住む鈴木ななさん(88)=仮名=は今年9月、寝たきり状態から自力でご飯を食べられるようになるまでに回復した。彼女の生きる力を呼び起こしたのは居宅介護支援宅事業所 青もみじのケアマネージャーである矢野咲子の「もう一度頑張って生きて!」の熱い思いである。
 鈴木さんは梨県出身。初婚で女(知的障がい)児を出産するが、夫の元に残し離婚。 その後再婚し、松本市にて二番目の夫と共に飲食店を経営する。 その夫との間に子供はいない。平成17年 二番目夫の死亡により、松本市営住宅に移り住む。 物忘れが進み、要支援2と認定。包括支援センターにて生活支援を行っていたが、鈴木さん自身で調理困難のため食事を摂れず、痩せ細る。近隣の住民の支援もあったが、生活に困窮しており、医師の診察も受けられない状況であった。鈴木さんと矢野が出会ったのは平成21年8月。すぐに内科、眼科、脳外科を受診支援。検査結果は多発性脳梗塞(ラクナ梗塞=脳内に「0」状の空洞ができる) 。処方箋開始し、  要介護1となる。
平成23年2月に要介護2。
5月には矢野がボランティアで鈴木さんの庭にて彼女と一緒に花壇を作り、好きな花を植える。毎朝、鈴木さんは花に水遣りを欠かさず、会話も増える。
6月、鈴木さん自宅にて転倒。矢野が発見し、病院へ搬送。リハビリのため8月に転院するが、重度の認知症のために指示通りにリハビリ、車椅子操作ができないので全介助となる。
9月には介護度4となる。食事が摂れず経鼻経管になり、下肢の拘縮。 問いかけに反応せず、眼も動かない状態となる。「生きているなら返事しろ、私が判るか」と矢野が一喝。「生きているなら口からご飯を食べろ、このままじゃ死んだも同じじゃないか!」
矢野はソーシャルワーカーに一日一食でよいので食べさせる努力をして貰えないか相談。
翌日、鈴木さんは昼食にミキサー状に食べやすくした食事を3分の1摂取した。
2日目、矢野が鈴木さんのもとを訪れると「私、頑張る」と言う言葉を耳にする。
3日目、鈴木さんが経管カテーテルに触り「これは何?」と尋ねるので、矢野は、「口からご飯を食べてくれないから仕方なく身体に必要な栄養を鼻から胃に入れているの。口から食べてくれればこんな物、外れるんだよ、頑張って朝、昼、夜と3回食べるんだよ。」と励ました。
4日目、鈴木さんのカテーテルが外れていたので矢野は頑張りを褒め、「食べさせて貰うのではなく、茶碗を持ち、自分で食べるんだよ。美味しいと感じないと脳は働かない、ベッドでなくホールに出て食べなさい。」と伝える。5日目、矢野が訪ねると、鈴木さんはベッドから車椅子に身体を起こして貰い、ホールにてテレビを見ている。食事が配膳されると自分で姿勢を直し、自力で食事を摂る姿勢に矢野は感動する。「美味しい?」と矢野が尋ねると、鈴木さんは「おいしいよ~。」と表情も明るい。会話もだんだんと増える。病院スタッフも鈴木さんの頑張りに感動し、「諦めないということを勉強させて貰いました。」とのこと。松本市より米寿のお祝いが届き、病室にて祝う。「こんなに長生きしたんだね」と鈴木さん。後見支援センターで後見人を探し、特養の入所も間近なので鈴木さんに矢野は山梨の実家に帰れない事情を話し、納得してもらう。鈴木さんは矢野が会いにきてくれるならばと入所を承知。今後は木曽の特別養護老人ホームに入所予定。 

 事例の中での矢野の口調は厳しいが、それは、鈴木さんとの信頼関係を築いているからこそ言える言葉である。矢野はこの事例を語りながら、始終笑顔を絶やさない。そこからは、仕事にたいする情熱や責任、誇りを感じる。矢野の信念は「私に関わることで認知症の本人も良くなり、家族も良くなり、みんなの絆を取りもどし、みんなを笑顔にする。そのためならなんでもする!」と熱く語っている。認知症のお年寄りは、家族や周りの人に行動している意味が解ってもらえず、怖い人、困った人と認識されがちだが、本人からすると、自分はまったく変わっていないのに、周りの対応が変わってきていると感じる。矢野は素のお年寄りに向き合い、心に近づきたいといつも思っている。そういう気持ちで接していると家族が変わり、家族のお年寄りに対する接し方が変わってくる。家族の気持ちをどんどん吐き出させて、あるポイントを掴んだときに信頼関係が築かれ、真髄に触れることができる。そうすることで、状況が改善していく。離れ離れに暮らしていた家族7人が一つ屋根の下で暮らせるようになった事例もある。「あなたに会えて良かった」と家族やお年寄りから言われるのが矢野の生き甲斐である。お互いの思いが届けば、介護は楽しいと締め括った。

                                         

 

 

 

ケア講座 会場変更のお知らせ

今年も残すところわずかとなりました。
この1年間を振り返ってみると、ホームページの開設や夕やけ小やけの開所などが印象深く、多くの方々に支えられていることをあらためて実感しました。ありがとうございます。

さて、認知症の人と共に暮らすケア講座 岡谷教室の会場を変更いたします。http://www.city.okaya.lg.jp/okayasypher/www/info/detail.jsp?id=1267
諏訪湖ハイツ→岡谷市ミーティングルーム(岡谷市中央町2-2-1 イルフプラザ 2階 2号室)
なお、開催日時は変更なく、平成24年2月18日(土)、19日(日) 9:30~16:30(お昼休み1時間)

おかげさまで受講生の方々からご好評の第12回認知症の人と共に暮らすケア講座。お世話と介護の違いを実感したり、講義の中でのロールプレイ、ほめ上手を実践したら、お年寄りやご家族、職場の人間関係が良くなったなどの感想が寄せられています。

お申込みはホームページからどうぞ。 

夕やけ小やけ祝賀会

12月18日(日) 松本市並柳の小規模多機能ホーム 夕やけ小やけにて竣工記念祝賀会が開催されました。夕やけ小やけ管理者である森田和史は地域の皆様と手を取り合って、地域の和(わ)を作りたい」との意気込みでこれから夕やけ小やけを運営していきますので、ご近所の方々、利用者の皆様、ご家族など気軽にお立ち寄りください。ご家庭での介護で困りごとの相談も承ります。今後ともどうぞよろしく。

 

まずはさくら茶と金平糖のおもてなし。湯のみの青色にさくらの花びらの薄い桃色が映えます。お客様からも「グループもみじらしいあたたかい気持ちが伝わり、嬉しい」と好評でした。 

手作りの席札には青紅葉、箸袋はオレンジ色に青紅葉が添付され、こだわりが感じられました。良く見ると印刷ではなく、切り抜かれ裏から色紙がみえるように工夫を凝らしています。スタッフは連日夜8時過ぎまで作業し、お客様に楽しんで頂けるよう、この日の準備をしていました。
 

グループもみじ代表者のあいさつ、来賓の祝辞、祝電が披露された後、お酒(ノンアルコールビール)で乾杯しました。

お料理も美味しく、会話も弾みました。夢いちもんめをご利用されているお年寄りが、夕やけ小やけに足を運ばれた時のことが強く印象に残り、「夕やけ小やけは広くて明るくてよいところだ」と夕やけ小やけの名称を覚えていてくださったとスタッフが感激していました。会場は吹き抜けで窓が高い位置にあるので日当たり良好です。おかげさまで始終和やかな雰囲気で祝賀会が開催できました。来賓の方々をはじめ、地域の皆様、利用者様、ご家族などグループもみじ、夕やけ小やけに繋がりのあるすべての方々に感謝申し上げます。

夕やけ小やけの外観、内装は追ってお知らせいたします。どうぞお楽しみになさってください。

認知症の人と共に暮らすケア講座 長野教室

師走に入り、あわただしい毎日が続いております。12月10日(土)、11日(日)に勤労者女性会館にて認知症の人と共に暮らすケア講座 長野教室が開催され、約40名の方に受講いただきました。
概要をお伝えいたします。

まず、介護の仕事に就く者が心得ておくこととは・・・
・お年寄思いに応える高い精神性
お年寄りとは自然の理を知っている人すなわち、死ぬ事を受け入れている人
・お世話と介護の違い→介護とはその人の思いを知る事

ロールプレイも講義に取り入れ、お年寄りの気持ちに気づいたり、他人からほめられて気恥ずかしくなったり・・・。お年寄りの想いを知るために詩歌「手紙」のCDを聴きました。

ロールプレイ 出会いを大切に 
私の印象あなたの印象 
 

 

 

 

 

他人から見たあなたの第一印象は?
宝塚のスターのようにすてきな笑顔と書かれていました。

 詩歌「手紙」を聴いて  お年寄りの想い(親心)と重なり、涙ぐむ受講生。

 

 

 

 

 

ロールプレイ「不自由」を考える  指示通りに描き左下に偏っている(自分の気持ちが縮まっている)絵←、それとは対照的にのびのびと描いた絵↓。

普段、お年寄りと接するときにあれこれ指示していませんか?お年寄りは萎縮しているかもしれません。

 

認知症の人と共に暮らすケア講座を受講してみませんか?
ご家族の介護をされている方、介護の仕事に就いている方など、普段お年寄りとの接し方に疑問をもっていらっしゃる方にはお年寄りの思いがわかることにより必ずヒントが見つかります。2日間開催されますが、どちらか一日だけの受講も承ります。お申込みはホームページからどうぞ。

お忘れ物

認知症の人と共に暮らすケア講座 長野教室が12月10日、11日勤労者女性会館しなのきにて開催されました。大勢の方にご参加頂き、ありがとうございます。詳細は追ってお知らせいたします。

さて、お忘れ物をお預かりしております。豹柄のストール(写真をご覧になって下さい)の持ち主の方はもみじ事務局までご連絡ください。

 

 

歳忘れ会

イベント名: 歳忘れ会
場所: 宅老所 みんなのあもり
概要: 歳忘れ会とは?
今年も1年間お年寄りが無事に過ごされ、歳を重ねることに感謝し、お祝いする会です。
今年は昔懐かしい遊び(ベーゴマ、駒回し、お手玉、剣玉、紙風船、カルタ取りなど)を体験します。
昼食は寄せ鍋、参加費はおひとり様400円。
お問合せ先 宅老所みんなのあもり 電話番号026-226-0903 担当中沢まで。

開始時刻: 10:00
日付: 2011/12/25
終了時刻: 13:00