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認知症の人と共に暮らすケア講座 中野教室

ブログをご覧の皆様、いつもありがとうございます。

数日前までは、日中は暖かな日差しが感じられましたが、今週からは寒さが本格化してきました。天気予報によると北信地区にも初雪が舞うかもしれないそうです。風邪などに気をつけ元気に過ごしたいものです。

さて、11月12日(土)~13日(日)、認知症の人と共に暮らすケア講座、中野教室が小布施町公民館にて開催されました。

講演の一部を紹介します。

 お年寄りの居場所とは?

今のお年寄りは若い頃に自分の親の面倒を看るのは当然の恩返しと思い、自分もやがてわが子に面倒を看てもらえると信じていたが、介護保険制度が導入された頃には世の中の家族構成も様変わりしており、子供は仕事が忙しい、離れて暮らしているなどの理由から親の面倒を看ずに、お年寄りに施設入所を勧めます。お年寄りは子供の世話になるのは申し訳ないと、親心から施設に入所します。今までの暮らしを断ち切り、もう我が家へは帰れないことがわかると、死に場所を失い絶望し、生きる事を諦めてしまいます。そのようなお年寄りが生き甲斐を再び感じるには、役割を与えることです。自分が必要とされていることがわかると生きていることに安心ができる暮らしを取りもどします。そんな要場所(いばしょ)づくりが今、求められているのです。

 お年寄りとの良好な関係を築くためには、物理的、心理的な距離や立ち位置を意識しましょう。いくら親しくても急に近寄ると、相手は拒否反応を示します。お互いに負担のない立ち位置は相手にとっての斜め前。しゃがんで目線は相手より下で。相手は目上の方ですから、同じ目線にするのは失礼です。この位置からだとお互いに少し顔を傾けるだけでいいので負担がかかりません。(緊張しない、させないコミュニケーション)                                                          (互いの緊張関係)                                  (ななめのいい関係)

受講生はロールプレイやグループワークにより、お年寄りの不自由さ、切なさなどを感じ、褒め合うことで嬉しくなることを体験していただきました。参加された皆様ありがとうございます。感想やご意見、気がついたことなどをお寄せいただけるとありがたいです。

 

 

 

認知症の人と共に暮らすケア講座 今後は長野・伊那・岡谷・松本・飯田で開催します。

お申込みはホームページからも承ります。

また、参加できない方で興味をお持ちの方は、講師田中正廣の著書「ほめ上手、聞き上手、寄り添い上手」をご覧になってください。