東日本震災支援室 活動報告②

二日目の様子
前日お世話になった菅野さんの案内により、菅野さんの所属する「社会福祉協議会 本吉支所」へリンゴを届けさせていただきました。
リンゴは、本吉支所管内の自宅へ戻って生活をしている方々へ配らせていただきますとの事でした。

次に宮城県の石巻市、開成仮設団地内にある「あがらいん」というグループホームに伺わせていただきました。

主な活動内容として、介護保険制度や医療保険などの枠にとらわれずに小さな子供からお年寄りまで障害などの有無に関係なく、どなたでも気軽に立ち寄り、利用ができるみんなの居場所を提供しています。(現状6名の泊り込み利用と、他に仮設などの自宅からご自分で通ってきている利用者数名)

基本的なコンセプトとして、あがらいんではつながりの場を提供することに重点を置き、さまざまな交流のきっかけを作って自立につながる活動をされています。
自立を促す=被災者から脱却する という意味であると教えていただきました。

活動例①
毎日朝6時半からのラジオ体操は、終了後の簡単な朝ごはんとセットで毎回行っており、アルコール依存症などにより不規則になりがちな食生活リズムを直す為にスタッフや近隣住民と共に行っている。朝ごはんは体操後におにぎり+味噌汁とのことで、あらかじめ決められた近所の人が作って持参されている。
活動例②
毎週木曜日の地域食堂は、利用者、近隣住民に関係なく一般にも広く開放された活動であり、料理を利用者と近隣の住民で作成して提供する仕組み。遠方から毎週のように通う常連さんもいらっしゃるとのこと。

尚、医療や福祉の面で人材不足により専門性のある活動ができないという点が当面の課題であるとお話をされていました。
(震災以降、福祉関連の業種への就職率が大幅に低下。人を募集しても応募する人が少なく、かわりに一般企業などへは求人があっても倍率が高いという盛況な様子である。)

三日目へ続く…。