東日本震災支援室 活動報告①

グループもみじでは、東日本大震災以後、震災で被害にあわれたの皆様の気持ちに少しでも寄り添いたいとの思いから、支援を続けてまいりました。
12月16日~18日二泊三日で、当法人代表の田中とスタッフ4名で、支援金と長野のりんごを携え、宮城県を訪れました。

一日目の様子をご報告いたします。

東北道の一関ICから一般道に降り、気仙沼市へ向かいます。山間部から徐々に街中(港)へと降りてくるが、東日本大震災での津波による建物や鉄道などへの被害は復旧がおおむね終わっているように感じました。
しかし、港(大島行きのフェリー乗り場)までやってくると所々に不自然な更地や、破損した建物が見られ、そしてなにより、フェリー乗り場自体に違和感を感じます。通常の一般的なフェリー乗り場だと、海面から30㎝から1メートル近く高い岸壁があり、コンクリート製の立派な港湾施設があると思われるのだが、ここだと(気仙沼のフェリー乗り場)、海面すれすれの高さで乗り場となっているのです。
ただ、フェリー乗り場を頑丈なものに作り直さないのは、現在大島までの架橋工事が進んでいるとのことで、そちらが完成後は使われなくなる為であると推測されます。

夜は気仙沼市の社会福祉協議会で働く菅野さんとお会いし、町の復興状況、そして現在不足しているという「心」のケアについてのお話をお聞きしました。

 *心のケアについて
 現在、大きく分けて仮設(プレハブ)に住んでいる方、復興住宅(新たに建設された、一般的な住居)や既存の賃貸物件に移り住まれた方、そしてもともとの自宅(持ち家)などで生活を続けられている方の3パターンがあります(現在も他の地域に避難中の方は含まれていない)。それぞれに抱えている問題点の中で目立ってきているのが「DV」「育児放棄」「虐待」「アルコール依存」「自殺、自傷行為」などであるということ。大きく起因しているのが被災時の「心の傷」や「生活に大きな不安があり、明るい将来像が見えない、想像できない」ということ。
お金や物では直接的に改善できず、時間と自分自身の精神力よる自立が重要ということもあり(被災者という名称から脱する)対象者の気持ちに寄り添い、必要とする関係機関への橋渡しをしていくことが私の主な仕事だと涙をにじませながらお話しして下さいました。

次回二日目につづく…。