10月下旬、宅老所みんなのあもりでは、お年寄りと一緒に稲刈りへと出かけました。
宅老所スタッフのお父様のご協力により、今年は田植えも宅老所のお年寄りと一緒に行い、稲の成長を季節の移り変わりと共に感じながら見守ってきました。
宅老所から車で40分ほどにある田んぼにつくと、黄金色の稲がずっしり頭を垂れています。
秋晴れのすがすがしい天気の中、たわわに実った稲を、いよいよ刈り入れ。
昔を懐かしみながら、鎌を片手に、「ザクッ、ザクッ」土と稲のにおいが体に沁みわたります。
お昼は心地よい風に吹かれながら、田んぼの脇でおにぎりをほうばりました。
このおにぎり、笑顔の素敵な若い男性スタッフのお手製なんです。
五感を働かせ、自然を感じること。
認知症のお年寄りだけでなく、きっと誰にも大切なことですよね。
宅老所みんなのあもりでは、季節を感じる感性を大切に、日々の暮らしを紡いでいきたいと思っています。
特別な事はなくとも、ちょっと縁側で頬をなでる風を感じたり、雲を眺めたり、きっと普段は忘れてしまっているような、あの日、あの時の記憶をそんな瞬間に思い出してもらえたら嬉しいです。