さくらだより

たくましく、みごと100歳まで生ききったゆきいさん♡ 96歳の時、自宅の庭先でひ孫さんを抱いていて、よろけて大腿骨骨折をされてしまい一ヶ月程入院されました。ご家族は何とか元のように元気になってほしいと、さくらとの縁をつないでくださる方がおられ、毎日通うようになりました。
96歳でしたので何年さくらにこれるかしらと思いましたが、その気丈さと情熱は並々ならぬものがありびっくりさせられました。
結婚前までの10年間、名古屋で勤め上げた仕事ぶりや社員旅行で日本各地を旅して歩いた話、職場のクラブのハーモニカバンドでも活躍され、発表会の日、現皇太子様の誕生と重なり取りやめになってしまったことなど、その話題の豊富さや話のうまさに私たちは毎日ゆきいさんの話を聞くのが楽しみでした。
100歳の誕生日が近づいてきた11月頃より徐々に仕事をする時間が減ってきました。傍目にも100歳の誕生日が迎えられるかしらと不安を感じておりましたが、ゆきいさんは家族、親戚と100歳を祝った次の日、体調をくずし100歳と一週間後の1219日に親族に看取られ静かに息を引き取られました。
ゆきいさんのみごとなまでの生き様に感動させられました

 ありし日のゆきいさん

 
小さい頃から歌や踊りが
大好きで天然の美、仏の子、はたまた芸者ワルツ、君恋しなどレパートリーは数知れず、身振り手振りで私たちを楽しませてくださいました。

 

昔から働き者のゆきいさん 。
さくらでも「仕事もってきて~」と貼り絵用の紙をシャッシャッとさいてくださいました。最期の病床で働き者だったと娘さんに言われると「今はさくらで働いてるんだよ~」と明るくおっしゃったそうです。

 晩年は夜中に何度もトイレに起きるゆきいさんのお世話で大変だったと思いますが、最期まで明るく支え続けたお嫁さんはじめご家族様のご努力に私たちスタッフも励まされたものです。

心よりご冥福をお祈り致します。